LIXIL 偽物 JF-20 浄水カートリッジを見分ける方法

LIXIL 偽物 JF-20 浄水カートリッジを見分ける方法

筆者宅にあるキッチン水栓はJF-20というLIXIL(旧INAX)製の浄水カートリッジを使用したもの。今回、Yahoo!ショッピング・PayPayモールの特典内容が変更される前に少しでも節約しようと思って駆け込み購入したLIXIL 浄水カートリッジがこともあろうかほぼ確実に粗悪品(偽物)ぽいことが発覚。ということで、店舗に偽物と認めさせるために正規店で商品を購入したり、正規品を購入した方から商品を購入したりして粗悪品(偽物)との比較を実施。その結果たどり着い正規品と粗悪品(偽物)を見分ける方法をみなさまに共有したいと思います。是非、参考にしていただければと思います。また、今回の真贋確認の際にLIXILお客様センターの担当者からご教授いただいたこともあわせて共有します。

はじめにお読みください

以下の点に関して理解した上で記載している情報をこ活用ください。

  1. 記載している内容は2022年10月時点の情報です。将来に渡って正規品か粗悪品(偽物)かどうかを判別できるものではありません。今後、粗悪品(偽物)を作る人が対策する可能性があります。
  2. 記載している内容はあくまでも筆者が正規品を購入したり、過去に流通していた正規品を購入たりして調べた結果に基づくものです。メーカー(LIXIL社)がここに記載している情報の確かさを担保したものではありません。

あと、もしここに記載している内容に関して疑問点があれば筆者(私)に質問せずご自身で調べてください。加えて、粗悪品(偽物)をつかまされてどうしてよいかお困りの場合は、筆者にではなく消費生活センター(下記)にご相談下さい。

消費生活センター(独立行政法人 国民生活センター)
https://www.kokusen.go.jp/map/

筆者が購入した粗悪品(偽物)の疑いがある浄水カートリッジ

これがYahoo!ショッピングに出店している店舗(ハローピースショップ)から購入した粗悪品(偽物)の疑いがある浄水カートリッジです。送料を抑えるために箱から出して発送します、まではなんとなく違和感を覚えませんでした。ただ、商品を購入した場合に添付されているはずの納品書もない、なんとなく雑然と梱包されているのも少し気になりました。

どうやって粗悪品(偽物)の疑いがあると判断したか

ここは、手元に残っていた正規品(2017年製造)と、正規品として送られてきたものと、ググって調べた画像を見比べてとなります。たどり着いたのが以下の3点です。

構成品が異なる

正規品を購入した経験がある方はわかると思います。あるものが含まれていません。それは緩衝材です。これはすぐにわかるのですが、最近の商品でも付属しているのかが判断できず決定打にはなりません。

※ 実際には正規品を使用して撮影(返品済みのため撮影できませんでした)

ロット番号が不自然

ロット番号が印刷されているのにどうしてと思う方がいらっしゃると思います。でも、今は2022年です。普通に考えると2021年に製造されたロットの商品が正規の流通経路を経て手元に来るのはおかしいです。でも、これも不良在庫品とでも言い逃れができるので決定打にはなりません。

外箱(JF-20-T)と内箱(JF-20)の組み合わせがおかしい

この写真をぱっと見た感じはなにも違和感を感じないと思います。でも、よく見るとどこかが変なのです。それは、箱の右下にあるカートリッジの再購入の案内の記載内容です。

外箱(J-20-T)の方は電話番号を案内、内箱(JF-20)の方はインターネットサイトを案内しています。普通に考えても案内先が異なるのは不自然です。

これで、外箱と内箱が別々に用意されていて組み合わせて出荷されたもの、正規の流通経路を経て届いたものではないことが確実になりました。

筆者はここでこれは正規品ではないと断定し、購入した店舗と交渉し始めました。

正規品と粗悪品(偽物)の外観比較

手元にあるものが2017年のものということで厳密には比較できませんがと参考までに比較した写真を掲載します。結論からですが、全く違いがわかりません。そのくらい精巧にできています。

正面

調べた書き込みにはフォントが微妙に異なるというものがありました。しかし、写真を見てもらえばわかるとおり、筆者には全く違いがわかりません。

梱包箱左下に書かれているメーカー名に関して、最近の製造された正規品の表記はINAXです。2017年の時に製造したものはLIXILと表示された模様です。ここの表記では正規品と粗悪品(偽物)を見分けることはできません。

側面(交換方法1)

こちらも、箱に印字されているフォントの差分は見受けられませんでした。ただ、シリアル番号のフォントは少し異なる感じがします。今更ですが、正規品は刻印印字で、粗悪品(偽物)はトナー印刷です。また、フォントの字体と大きさが異なっています。すみません、手元に現品(偽物)がないため憶測になります。(別の方からコメントあり、ルーペで見ても凹凸のない印刷方法、トナー印刷だったとのことです。)

印刷されているロット番号(21L27)は、正しいロット番号とLIXILお客様センターの方から教えていただきました。ですので、ロット番号では正規品と粗悪品(偽物)を識別することはできません。

側面(交換方法2)

こちらも、箱に印字されているフォントの差分は見受けられませんでした。

側面(仕様)

こちらも、箱に印字されているフォントの差分は見受けられませんでした。ハッチングのところにモアレが見えるという書き込みもありましたがそんな風には見えません。

正規品と粗悪品(偽物)のフィルター比較

印字面

これをみてどちらがといわれても言うぐらいまったくわかりません。参考までに、上段が粗悪品(偽物)、下段が正規品です。

フィルター本体

これをみてどちらがといわれても言うぐらいまったくわかりません。参考までに、左が粗悪品(偽物)、右が正規品です。(おそらくです、、)

フィルター本体(拡大)

これをみてどちらがといわれても言うぐらいまったくわかりません。どちらだったかな~状態です。

ここまでの写真を見て、おわかりになったかと思います。普通に見ると正規品と粗悪品(偽物)との区別がつきません。ですので、店舗との返品交渉は難航しました。

偽物 JF-20 浄水カートリッジを見分けた方法

お待たせしました。では、どのようにして JF-20 浄水カートリッジを見分けたのをお教えします。みなさまのご自宅にもあると思う道具、これです!

人が見えないあるもの、質量、を可視化してくれる道具、キッチンスケールです。

浄水カートリッジは工業製品、ですので同じ材料を使用し自動化された生産ラインでつくり、基準を満たしたものだけが出荷されるはずなので質量の差分はほとんどないはず。ということは正規品ならば正規品と同じ質量。ここにたどり着くまでに考えること数時間。もう泣き寝入りかと諦めかけたときにひらめいたのがこの方法です。

ということで、この道具を使って質量を測定した結果は以下の通りです。

偽物(1つ目)

32gです。

偽物(2つ目)

こちらも32gです。

偽物(3つ目)

これは35gです。違いすぎる。こんなばらつきのあるのは検査して出荷されたものとは考えられません。で、次はお楽しみの正規品です。

正規品

ビンゴっ! やったーこれで交渉できる!そのくらい質量が違います。で、測定値は秘密です。ご自身で正規品を購入してその目で確かめてください。ネットに正規品は何gと書かれていたでは店舗と交渉できません。正規に購入したものが何g、あなたの店舗から購入したものは何g、どうしてこんなに質量が違うの?という事実をもとにないとということです。

あと、ちょっとだけお教えします。 2017年製(サンプル1)、2021年製(サンプル3)、2022年製(サンプル3)を使用し質量を測定しましたがどれも粗悪品(偽物)ほど重くありません。また、誤差も数gです。

ということですので、返品するときには正規品を誤って返送しないように質量を測定し選別して返送しました(笑)

LIXILお客様センターに確認したところ出荷検査基準に質量の基準があるとのことです。(当然)ですので、購入した正規品の質量が基準値内にあるものと考えれば大丈夫です。ちなみに、差が3gもある製品が流通することはないとのこと。そこから考えると32gというでぶっちょの浄水カートリッジがINAXから世に出ることは断じてないと断言できます。
LIXILお客様センターに、正規品はどういうものか、基準は何gなのかとか、はい・いいえで答えられない問い合わせはしないでください。そのような質問をしてももうしわこざいません、明確にお答えできませんとしか返答できないと思います。メーカーの立場で開示できる・開示する必要がある範囲でしか具体的な情報は提供できません。(そのような返答内容に憤慨して担当者を責めたら担当者がかわいそうです。)もとはといえば、ご自身が素性もしらないところから価格が手頃だという理由で商品を購入したというのがこの問題の起点です。それに対して、メーカとしてどこまで協力してもらえるかなと考えながらお客様センターにご相談ください。

確実に正規品を購入したい

粗悪品(偽物)の疑いが濃厚で使用を控えたい、返品・返金交渉のため正規品(LIXILのOEM品)を購入されたい場合は、こちらからご購入ください。

ご存じの通り、LIXILは直販にしてしまったため販売店経由での正規品の購入はできなくなりました。

ここでは、タカラスタンダードがLIXILからOEM提供を受けている浄水カートリッジを購入できます。

書き込みを見るとすでに利用可能なことを把握して購入されている方がいらっしゃるようでした。

参考までに、メーカ間の浄水カートリッジ互換関係についてはここに書かれいます。

(JF-20-Tが必要な場合はSF-T20、JF-21-Tが必要な場合はSF-T21を購入すれば良い。)

これが正規で流通しているJF-20-T 浄水カートリッジ

これが2022年10月にコジマ PayPayモール店で購入したJF-20-T 浄水カートリッジです。

見ての通りです。ロット番号は見づらいですが22で始まる2022年製です。また、外箱のデザインも見直されたものになっています。これが正規店で購入した場合に普通に送られてくるものです。

加えて、筆者が正規店で購入した浄水カートリッジ、正規品を購入した方から譲っていただいた浄水カートリッジがどういうものかをまとめたページを用意してみました。お手元にあるものが粗悪品(偽物)なのかどうかを見極めたいときの参考にしていただければと思います。

まとめ

偽物 JF-20 浄水カートリッジの見分け方に関してまとめると以下の通りです。

  • 箱の外観やフィルター本体を見ても正規品か粗悪品(偽物)の見分けはつかない
  • ロット番号の印字があるかどうかでは正規品か粗悪品(偽物)の見分けはつかない
  • 緩衝材の有無で正規品か粗悪品(偽物)かを見分けられる可能性があり、緩衝材がない場合は粗悪品(偽物)の可能性が高い
  • 小売店で購入したのにもかかわらず届いた商品のロット番号が古い番号の場合は粗悪品(偽物)の可能性が高い
  • 箱がある場合、箱に印刷されているロット番号の印字方法(刻印印字かトナー印字)で正規品か粗悪品(偽物)かを見分けられる可能性がある ※ただし箱をすり替えられていない場合
  • 質量を測定すると正規品か粗悪品(偽物)かがわかる

粗悪品(偽物)をつかまされないために

LIXILの公式サイトで案内しているとおりです。

  • 正規品の価格に対して著しく安い
  • 正規の販売店、工務店以外でのご購入はしない ※こっちが重要
浄水カートリッジしか扱っていない店舗、オークションサイトなどで多数販売している方のものはほぼ確実に粗悪品(偽物)と思って正しいと思います。理由は簡単です。正規品が商流外にこんなに多量にしかも破格値で出回りません。加えて、もし商品の説明に、「お客様の送料負担軽減の為、梱包箱から商品を出した状態でご発送します」、の様な文面が書かれている場合は確実に粗悪品(偽物)が送られてきます。断言します! ちなみに今回は、ちょっとしたミスで、、、裏口があるのかなと思って試してみたらです。で、とほほとなっています。

最後に

この記事に書かれている情報は、2022年10月現在のものです。悪い人たちは日々対策をするのですぐに使えなくかもしれません。予めご了承ください。

あと、もしこの記事を読み役に立ったとのことであれば、コメントを残していただければと思います。筆者のモチベーション維持・向上につながるだけでなく、きっと、同じ境遇の方が検索したときすぐに見つけることができるようになると思います。

加えて、LIXILお客様センターの担当の方には無理を言っていろいろ教えていただきました。ありがとうございました。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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